生きるということ
かつて我々人類は250万年に渡って狩猟採集しながら生きていました。その生活はその日暮らしで安定性はありませんでした。
しかし、実は刺激的で多様な時間を送り、飢えや病気の危険性は少なかった。
1万年ほど前農業革命が起こり、動植物種の生命を操作することで、人類は食料増加と定住という結果を得ました。
一見食料も増えて安定した魅力的な生活を得られたようにみえました。しかし、実態はそうではありませんでした。
食料の増加が人口爆発とエリート層の誕生を生み、結果として平均的な人々は労働量は増えたものの、見返りとなる食糧はへりました。
これはつまり全体でみれば、人口が増えて人類という種にとってはプラスとなりましたが、平均的な人々にとっては満足度の低い生活を余儀なくされる結果となりました。
この話は現代にも通づるものがあると思っていて、景気が良くなって、国や大企業が儲かっても、その結果として、一般の人々の幸せにつながるとはいえない。
グローバリズムもそう、人類全体としてはプラスかもしれない。しかし、大きな格差を生む結果にもなる。
マクロでみるかミクロでみるかで、世界が全然違ってみえますよねw
加えて、最近すごく感じるのが安定を求めた瞬間、生き物としての魅力がなくなり、生活の満足度も下がってしまうのではないかと思います。
人類にとって一番の恐怖は死だと思います。なので、食うのに困るのが一番こわいので、恐怖にかられて働いてしまう。その結果、安定とひきかえに自由を失ってしまう。
何が正解か僕にもわかりませんが、満足度の高い生活を送るには安定を捨てるしかない。
生きる事の本質がそこにはあるように僕には感じられまし。